当院のマウスピース矯正の特長
- 1個からのインハウスアライナーから個数無制限のインビザラインまで行っています!
- 専門資格(認定医)をもつ歯科医師が監修します!
マウスピース矯正専門医院には通常矯正の専門資格を持った歯科医師はいません。当院では矯正の専門家による進行管理を行いながら治療を進めることができます。 - リーズナブルな料金設定です!
インビザラインコンプリヘンシブ(データ5年保持タイプ)が約64万円、インビザラインコンプリシブ(データ保持3年タイプ)が約60万円、インビザラインモデレートが約50万円です(検査料、リテイナー費用は含む。調整管理料は別途かかります)。 - リカバリーのワイヤー矯正を行うことができます!
マウスピース矯正では患者様がマウスピースを噛むことで歯が沈みこんでしまい奥歯が噛まなくなってしまうトラブルが多発します。こうしたときにワイヤー矯正ができる歯科医師がいる医院ではワイヤー矯正を部分的に行うことでかみ合わせを改善することができます。 - インビザライン単独では対応困難な抜歯を伴う矯正に対してワイヤー矯正を併用して対処します!
マウスピース矯正で大臼歯の2mm以上の移動を行うと、歯が倒れてしまうトラブルが多発します。こうなってしまうとマウスピース矯正単独でのリカバリーは非常に困難です(インビザライン単独で治療可能と宣伝している医院がありますが、インビザラインの性能はどこの医院でも同じですのでおかしいと思われます)。マウスピース矯正と表側矯正を併用することで、大部分の矯正治療に対応が可能となります。
※マウスピース矯正と表側矯正の併用はインビザラインコンプリヘンシブ(データ5年保持対応)でのみ行っております。
※マウスピース矯正と裏側矯正の併用は行っておりません。
インハウスアライナーとは?
歯科医院内で作製するアライナーのことを“インハウスアライナー”と呼びます。
近年普及してきた口腔内スキャナーを用いて口腔内をスキャンして(または型どりした模型をスキャンして)、ソフトウェア上で歯を少しずつ動かし、3Dプリンターにて歯を少しずつ動かした状態を再現したプラスチックの模型を作製します。そのプラスチック製の模型に熱可塑性樹脂のアライナーシートをサーモプレスしてインハウスアライナーを製作します。
最近では高価格帯のインビザラインなどで、AIを駆使してCT画像から骨内の歯根を抽出して、骨内の歯根の位置まで考慮した治療計画を作成できるようになってきました。
当院のインハウスアライナーは、1個2万円という低価格でありながら、クラウド上のAIを駆使してCT画像から歯根を抽出して高価格帯と同レベルのアライナーを作製することができます。
またアライナーに使用する樹脂シートは高価格帯のアライナー矯正であるクリアコレクト(ストローマン社)と同じ素材(Zendura®)を海外から取り寄せて使用しております。
さらに当院ではソフトウェア上で歯を少しずつ動かす設計を専門資格をもつ歯科医師自身が行っております。
インビザラインとは?
昔からマウスピース矯正はありましたが、診療の都度、歯型をとり、歯科技工士が模型を分割して歯を並べてマウスピースを製作していました。
この形式だと患者様はマウスピースを1つ作るごとにいちいち歯科医院に来院する必要がありました。しかも、歯型を取るのと、受け取るのと、2回の来院が必要でした。
そのため、マウスピースを沢山使うような、治療期間の長い矯正には不向きでした。
1999年にアメリカで販売開始されたインビザラインは、画期的なマウスピース矯正システムでした。歯をソフトウェア上で動かし、3Dプリンタで模型を作り、マウスピースを製作するという従来の方式とは全く異なるシステムを用いていました。この方式だと、患者様はいちいち歯科医院に来院する必要が無くなり、治療期間の長い歯列矯正にもマウスピース矯正が対応できるようになりました。
現在では、歯型をとるのも口腔内3Dスキャナーを用いることができるようになってきていて、歯型とりに伴う不快感の軽減が図れるようになってきています。また口腔内3Dスキャナーで取り込んだデータは瞬時にアメリカに送ることができるので、歯型をアメリカに送るための時間的なロスを少なくすることができます。
インビザラインシステムは現在のところ、難しい矯正に対応できないことや、ソフトウェア上でシミュレーションした通りには歯が動かないなど、いくつかの問題を抱えています。
インビザラインで対応できないケースは無理をせず、ワイヤー矯正で行うほうが得策です。逆に、比較的簡単な矯正の場合には裏側矯正よりも、より快適なインビザラインシステムのが向いています。
患者様の状況ごとに合わせた矯正システムを選択することが大切です。
マウスピース矯正の料金表
初回矯正相談 | 無料(2回目以降は3千円) | ||||||||
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インハウスアライナー診断検査料 | 2万円 | ||||||||
インビザライン診断検査料 | 4万円 | ||||||||
インハウスアライナー矯正料 |
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インビザライン矯正料 |
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困難加算 | ※難易度に応じてかかる場合があります | ||||||||
調整料 | 4,000円 ※調整料は3週間を超えないときにはかかりません |
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4回目以降の型どり1回につき |
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リテイナー | 無料(マウスピース型リテイナーが4つまで無料) ※インハウスアライナーの場合は1個1万円 ※入れ歯タイプの場合は1個2万円 ※インビザラインの場合は料金にリテイナーが含まれています。 ※当院ではインビザラインビベラではなく院内で作製するマウスピース矯正型リテイナーを使用しております。 ※針金タイプは外れやすいので行っておりません。 |
インビザラインの特長とメリット
1) 目立ちにくい矯正法です!
表側矯正のように、前歯に金属色の装置は付かないので、とても審美的です。ただし、インビザラインではしばしば歯の表面にアタッチメントと呼ばれるプラスチック製の突起を付けます。インビザラインでは前歯になにもつけなくて良いと考えている方が多いので注意が必要です。
また歯の表面に目立つ装置が無いので、歯並びが良くなったことが自分にもわかりやすいし、綺麗になった自分を周りにすぐにアピールできるというメリットもあります。
2) 食事が楽しめます!
ワイヤーの矯正の場合は繊維質のもの、粘着性のあるものがワイヤーに絡まりやすいです。表側矯正では食片が周りの方に見えてしまったり、裏側矯正の場合でも他人には見られないもののお掃除がやや大変です。その点、インビザラインは矯正する前とあまり変わらず食事を楽しめます。
ただし、マウスピースを装着したまま食べてはいけませんし、食事後は歯ブラシが必要です。むし歯は唾液の緩衝能によって抑制されますが、マウスピースはその唾液の循環を遮断してしまいます。糖分のついた状態でマウスピースをはめてしまうと”砂糖パック”のような状態になり、インビザラインのマウスピースが”虫歯製造機”のようになってしまいます。
また意外に盲点なのが、いちいち食事のたびに人前でマウスピースを外すという行為です。女性は仕事中にお菓子を食べることが多いですが、そのたびにいちいちマウスピースを外して、歯ブラシするのはちょっと・・ということで裏側矯正を選択される患者様もいます。
3) 治療のゴールが事前に動画でわかる!
インビザラインでは治療前にご自分の矯正後の歯並びをパソコン上で確かめることができます。
インビザラインは医院にて患者様の歯型をとった後、アメリカに送ってクリンチェックと呼ばれるソフトウエア上で患者様の歯を理想的な歯列形態に並べていきます。
自分の歯並びが綺麗になっていく動画をみると治療のイメージが湧きやすく、ちょっとした感動ものです。
4) 来院の頻度がワイヤーよりも少ない!
インビザラインのマウスピースは通常約10日~2週間程度で交換していきます。ワイヤーの矯正の場合には通常1ヵ月に1回の通院が必要ですが、インビザラインの場合には1ヵ月~3ヵ月に1回程度の通院で済むことが多いです。
遠方に住んでいるなどの理由で、通院の間隔を長くとりたい方には向いています。
しかしながら、後述のようにトータルの治療期間ではワイヤー矯正よりも長くかかる傾向がありますので、注意が必要です。
5) 違和感が少ない!
インビザラインは違和感が最も少ない矯正法です。裏側矯正の場合、装置装着後1ヵ月間程度は舌の口内炎に悩まされることもありますが、インビザラインの場合は口内炎で悩まされることはまずありません。
6) 痛みが少ない!
ワイヤー矯正の場合には、治療の初期に軽い痛みがでやすいですが、インビザライン治療の場合には痛みは出にくいです。インビザラインは1枚のマウスピースで歯を動かす量が決まっているので、歯に無理な力がかかりにくいと言われています。
7) 装置の脱離が少ない!
ワイヤー矯正の場合は、多くの患者様が装置の脱離を経験し、矯正歯科に再度付けてもらいに行った経験があると思います。
インビザラインにもアタッチメントがありますが、ワイヤー矯正に比べると脱落の頻度は少ないですので、装置の脱離による予定外の急な通院を必要とする可能性はより低くなります。インビザラインの隠れたメリットです。
8) 楽器の演奏や発音に影響が出にくい!
吹奏楽をやっている方や、歌手、アナウンサーの方など、楽器の演奏や発音に少しでも支障が出ては困る方にはインビザラインが向いています。(裏側矯正をしながら芸能活動をしていらっしゃる患者様もおられるので、一概に裏側矯正だと発音が悪くなるというわけではありません)。
9) スポーツ選手には最適です!
ボクシングやアメフト、サッカーなどコンタクトスポーツをしている方にはインビザラインが最適です。(裏側矯正をしながらボクシングをしている患者様もおられるので、一概に裏側矯正のほうが危険性が高いというわけではありません)。
10) ホワイトニングが併用できます!
ホームホワイトニング用のジェルを併用すれば、歯並びを直しながら歯のホワイトニングを行うことが可能です。
ただし、アタッチメントをつけた部位は歯の漂白ができませんので注意が必要です。アタッチメントを一時的に撤去して、歯科医院で行うオフィスホワイトニングで歯の漂白を行い、その後再びアタッチメントをつけることも可能です。
インビザライン治療のデメリットと注意点
インビザラインはなんでもできる万能な治療法ではありません。日本矯正歯科学会HPでも、注意喚起がされています。インビザラインは手軽なイメージが先行していますが、あまり安易に考えるべきではありません。以下、代表的なインビザライン治療のデメリットや注意点をまとめていきます。
1) しっかり使わないと歯が動かない。
1日最低でも20時間以上は装置を装着している必要があります。ちゃんと装着時間を守れなかった場合は歯がうまく動かず、その場合は自己責任になってしまいます。一定時間の装着が難しい状況の方は不向きです。また、砂糖を含んだものを口にして、歯ブラシをせずにいると、虫歯になりやすくなります。虫歯をふせぐ役割のある唾液をマウスピースが遮断してしまうので、マウスピースが”虫歯製造機”のようになってしまう恐れがあります。仕事中に頻繁に甘いものを口にするが、人前でいちいちマウスピースを外すのはちょっと・・という理由で、インビザラインを敬遠される女性の方もおられます。
2) 抜歯の矯正など難しい症例には対応できない。
インビザラインは基本的に抜歯を要する矯正には対応していません。
一部抜歯を要する矯正にも対応できる場合はありますが、若年者であるとか、奥歯の近心移動が2mm以内で済む場合など適応できる症例は限られます。
”抜歯の矯正がインビザラインでできる”とアピールしている医院もありますが、”ワイヤー矯正を併用させて頂ければ”という条件があるはずです。ワイヤー矯正を一切併用せずに全てインビザラインのみで治療を完結するのはとても困難です。
3) 奥歯が咬まなくなりやすい。
マウスピース矯正の代表的な偶発症ですが、上顎と下顎の間にマウスピースが介在するので、マウスピースをはさんだまま奥歯を咬んでいるとそれ自体が歯の矯正力になってしまい、奥歯が歯肉にめり込んでいってしまって奥歯と奥歯が噛み合わせが弱くなってしまうことがあります。また矯正歯科医師がワイヤー矯正の感覚で前歯と前歯と当てていくような治療計画を作ってしまうと、前歯ばかりが干渉して奥歯が当たらなくなりやすいです。
治療計画立案時の工夫によってある程度防ぐことはできますが、患者様に”噛みしめ”の癖がある場合など、対応が難しくなる場合があります。上顎の奥歯と下顎の奥歯の隙間が大きくなってしまった場合には、インビザライン単独での修正は困難となり、ワイヤーの矯正を併用することあります。
4) インビザラインの苦手な動きがある。
歯を引っ張り上げる動きをインビザラインは苦手にしています。マウスピースは歯とくっいていませんし、マウスピースを上にひっぱり上げたらマウスピースが歯から外れてしまいます。
また、丸い歯のねじれを直す動きをインビザラインは苦手にしています。丸い歯をマウスピースでねじろうとしても、ツルんと回転してしまうからです。歯にアタッチメントをつけることである程度対応はできるのですが、丸い歯の捻転をとろうとすると歯が歯茎に向かって圧下する力が働きやすいです。
抜歯を要する矯正を行うときには、抜歯したスペースに向かって隣接する歯がとても倒れやすいです。インビザライン治療ではマウスピースが歯に乗っかっていることにより、ただでさえ抜歯スペースに倒れやすい隣在歯が、余計倒れやすくなります。インビザラインで抜歯を要する矯正が難しい最大の理由がこの点にあり、ワイヤーを併用しないでインビザライン単独での治療はとても困難です。
5) 噛み合わせの精度はワイヤー矯正に劣る。
インビザラインは上顎の奥歯と下顎の奥歯との間に隙間が空きやすく、さらに歯を引っ張り上げる動きを苦手にしています。
患者様が咬みにくく感じたりするほど問題のあるレベルには通常なりませんが、矯正専門の歯科医師から見れば、細かい歯の噛み合わせのレベルはワイヤー矯正のほうに軍配が上がります。
ただ前歯の並びなど、審美的なレベルでは問題を生じることは稀ですのでご安心下さい。
6) マウスピースと歯との間に隙間が空いたら歯は動かない。
インビザラインのマウスピースは歯とくっついてませんので、間が空気(エアスペース)になってしまったらもう歯は動きません。
通常はごく一部の歯だけマウスピースとの間に隙間が空いていることが多いので、患者様からすると普段通りにマウスピースが入りますから、異常がわかりにくいです。矯正歯科医や歯科衛生士は患者様を診察するときにマウスピースのフィットの状態を念入りにチェックします。
インビザラインのマウスピースと歯との間にスペースが空いてしまったときの対応は、状況により異なります。すぐに新しいマウスピースの型取りを行うこともあれば、いちいち細かいエラーごとにアメリカに発注していては時間をロスするので、後でまとめて直せばよいような場合は対応を後回しにすることもあります。マウスピースを再度発注しなくても、歯にアタッチメントやワイヤーをつけてリカバリーできる場合もあります。
7) ワイヤーの矯正に比べて時間がかかる傾向にある。
インビザライン治療では、アメリカに発注するための時間、治療計画をアメリカとの間でやり取りして練り上げる時間、マウスピースを製造する時間、配送する時間などがかかります。
またインビザラインは最初1回目の型どりだけをして、後はコンピューターの仮想のシミュレーション通りにマウスピースを作製しますが、実際には完全にシミュレーション通りにはなかなか動きません。治療期間が長くなればなるほど、ズレは大きくなってきます。
そのため、通常は”追加アライナー”といって、再度型をとり直して治療計画の微修正をかけていくことが必要になります。
ワイヤー矯正のように、気になるところがあったらすぐその場で直せるわけではありません。
インビザライン治療では、アメリカとの間で時間をロスする分、どうしても治療期間はワイヤー矯正よりも長めにかかります。
8) 歯になにもつかないわけではない。
インビザラインではしばしば歯の表面にアタッチメントと呼ばれるプラスチック製の突起をつけます。アタッチメントを外す選択もできますが、インビザラインシステムではアタッチメントにマウスピースをひっかけることで歯の多彩な動きに対応しており、はずしてしまうと予定していた歯の動きが出来なくなる恐れがあります。
インビザラインでは歯の表面になにもつけないで良いと考えている患者様もおられるので注意が必要です。
9) 歯と歯の間を少し削ることが多いです。
インビザラインシステムでは抜歯の矯正を行うと奥歯の近心傾斜など副作用が生じやすいので、なるべく抜歯しないで済む矯正にするために歯列の側方拡大や、歯と歯の間を削ることをよく行います。
歯と歯の間を削るといっても、通常1回で削る量は0.25mm以内です。その程度だと削るときに麻酔も不要で、歯が虫歯になりやすくなるなどの心配もいりません。
インビザラインで無理に抜歯の矯正を避けようとすると、歯と歯の間を削る量が過大になったり、歯槽骨からはみ出すくらいに側方拡大を行う危険性が高まります。そのような状態のときには抜歯を伴う矯正に切り替えて、インビザライン以外の裏側矯正を選んだほうが良い場合があります。
インビザラインを行う医院選びの注意点
歯科医師過剰の時代と言われていて、一般的に歯科医院の経営は楽ではありません。
型だけとってアメリカに送れば始められるインビザライン治療を安易に始めてしまう一般歯科医は多いですが、患者様、歯科医師ともに不幸になってしまうケースが多々あるようです。
矯正治療はかなり専門的な治療で、治療の難易度がわかるようになるまでだけでもかなりの時間がかかります。
加えてインビザラインや裏側矯正は大学で行われているのはセミナー程度で、矯正専門の歯科医師ですらやってみるまでよくわからないというのが実情です。
不幸にしてインビザライン治療でうまくいかなかった場合・・ワイヤー矯正を行える矯正医であれば、リカバリーができます(患者様がワイヤーをつけることに同意して頂けることが条件です)。
これがもしリカバリーのワイヤー矯正が行えない一般歯科の先生だった場合・・どうしようもありません。
インビザライン治療は難易度の診断ができて、リカバリーのワイヤー矯正も可能な矯正医のもとで行うことが望ましいです。
もう一つ大事なことがあります。
第一希望がインビザライン治療であったとしても、インビザライン以外の矯正法の利点、欠点の話を聞いたほうが良いと思います(インビザライン以外は考えられない患者様は別ですが)。
矯正医が主宰するインビザライン専門クリニックはインビザラインの多くの治療経験を持っているので、インビザライン治療に関しては安心だと言えます。
ただ抜歯を要するような矯正や、インプラントを併用したほうが良いような難症例の場合には裏側矯正で対応したほうが良いケースがあるのも事実です。無理にインビザライン治療を行おうとすると、歯と歯の間の削る量が非常に多くなったり、歯列の拡大量が増えすぎて歯根が歯槽骨からはみ出してしまうリスクが高くなります。インビザライン専門医院を受診した場合は、インビザライン治療ばかりを勧められてしまうでしょう。
オーラルデザイナー新宿デンタルクリニックでは審美的な矯正を行う場合、簡単なものについてはインビザライン、抜歯を要する場合や複雑なものについては裏側矯正で対応するというように、患者様のご希望や状況に合わせたプランをご提示するように心がけています。
インビザライン治療の流れ
1) 初回無料相談
口腔内の状態を診察させて頂き、概算の費用と期間などをお話していきます。レントゲンなどが無い状態でお話しますので、費用は検査後に変わる場合があります。
当院では無料カウンセリングも歯科医師が担当します。所用時間は約30分です。
2) 検査
レントゲン検査、型取り、口腔内写真撮影、顔貌写真撮影などを行っていきます。ワイヤー矯正を行うときとまったく同じ検査を行っていきます。
3) カウンセリング(1回目)
検査をもとに診断、分析を行い、結果を患者様にお話ししていきます。所要時間は45分~60分です。費用は2万円です。
検査した結果、インビザラインに適さない状態であったり、そもそも矯正ができない状態であることもあります。
当院ではいきなりインビザラインの型取りを行わず、時間はかかりますがカウンセリングを2回に分けています。
4) 前処置
虫歯治療、歯周病治療、抜歯など矯正治療前に必要な治療を先に行います。インビザライン治療が始まってから歯の形が変わってしまうと、マウスピースが入らなくなってしまうので必要な治療は先に行います。
5) インビザラインの型取り
インビザラインの型取りを行います。
その後、アメリカに発送します。アメリカとの間で治療計画のやりとりを行っていきます。
6) カウンセリング(2回目)
約3週間~4週間後に患者様の動画(クリンチェック)が出来てきます。
綺麗になった自分の歯並びを疑似体験できるので、患者様にはとても好評です。
このとき、治療に必要なマウスピースの個数や期間がわかります。
7) 治療開始
ご入金後、マウスピースを発注します。約3週間後にマウスピースが届きますので、いよいよ治療開始です!
当日はマウスピースの取り扱い方法などをお話していきます。
所用時間は30分ほどです。
8) 1週間後
初回のマウスピース装着後から約1週間後に、アタッチメントをつけたり、歯と歯の間を僅かに削っていきます。
治療開始初日に行うと、マウスピースがキツすぎて外しにくくなってしまうため、当院では1週間程度慣れて頂いてから治療をスタートしていきます。
その後の通院は通常、1ヵ月~3ヵ月に1回となります。
9) 保定
矯正治療が終わった後、なにもしないでいると大きく後戻りしてしまいます。後戻りをできるだけ少なくするために、リテイナー(後戻り防止装置)が必要です。
当院ではインビビザラインのマウスピースと同じ厚さで、もう少し丈夫なものを合計4つ無料で作製しています。4つ作る理由は、もし無くしてしまったときの予備を作っておくためと、リテイナーは1年程度で汚れたり変形してくることがあるので保定期間が2年間あることから上顎2個、下顎2個で合計4個必要だからです。
リテイナーは通常最初の3ヶ月~1年はインビザライン治療の続きのような形で食事のとき以外、日中も使って頂きます。日中、歯をかみしめる”かみしめ”の癖があると、せっかく仕上げた奥歯の噛み合わせが悪くなってきてしまうので、定期健診のときに上の奥歯と下の奥歯の間に隙間が空いてきている患者様の場合には3ヶ月程度で自宅にいるときのみの使用に切り替えるときもあります。歯ぎしりの強い方については、就寝時を避けて日中のみリテイナーの使用をお願いする場合があります。
インビザラインQ&A
1. 私はインビザラインができますか?
初診無料相談の段階である程度のお話はできますが、詳しくは検査をしてみないとわかりません。
簡単に言うと、簡単な矯正はインビザラインシステムが向いています。難しい矯正の場合には裏側矯正のほうが向いています。
インビザライン専門医院に行けば、インビザラインばかりを勧められますが、あまり無理をしてしまうと綺麗に仕上がりません。できれば、裏側矯正も行うことのできる医院でカウンセリングを受け、中立な立場からの意見を参考にすることをお勧めします。
2. インビザラインはどこで治療をうけても同じですか?
インビザライン治療は、治療が始まってしまえば、ただマウスピースを渡すだけで、歯科医師ができることはほとんどありません。そういう意味では、歯科医師の技術を発揮することができません。
しかし、治療計画の立案時には、どこまでならマウスピース矯正で動かせるか、どうやったら失敗しないかなど、マウスピース矯正の経験値がモノを言います。インビザラインシステムの歯の動かし方は独特であり、ワイヤー矯正の経験だけでは十分ではありません。
また、インビザライン治療はじつはワイヤー矯正をよく併用します。ソフトウェアで立案した計画通りにはなかなか歯が動かないので、リカバリーのためのワイヤー矯正をよく併用します。
表側矯正の経験も十分でない一般歯科医が治療を行っている場合は、リカバリーができず、患者、歯科医師双方は困ったことになってしまいます。
歯科医師過剰の時代なので、型をとってアメリカに送ればスタートできるインビザラインに飛びつく一般歯科医は多いです。簡単な症例だけを選べば問題は無いですが、治療の難易度を判断できるようになるだけでもかなりの年月が必要です。
インビザライン治療は、少なくとも表側矯正を行うことのできる歯科医の元で治療を受けることが大切です。
3. インビザライン治療の費用の相場はどのくらですか?
東京都内だと、標準的な費用は80万~120万程度です。
大切なのは、個数制限の無い”インビザラインコンプリヘンシブ”であるかどうかです。インビザラインはほとんどが個数制限の無い”インビザラインコンプリヘンシブ”にて治療が行われています。
7個しか使えないインビザライン7の料金の安さを前面に出したり、分割払いの月々の費用を前面に出して一見安いかのように宣伝している場合があるので注意が必要です。実際に調べてみれば、インビザラインコンプリヘンシブの料金は安くても70万円程度です。
オーラルデザイナー新宿デンタルクリニックではインビザラインコンプリヘンシブを都内随一の約60万円で行っています(調整管理料は別途かかりますし、難しい症例では困難加算が追加されます)。当院では通院回数が多くかかる難しい症例は主に裏側矯正で行いますので、トータルの費用が70万を超えることは稀です。
4. 治療期間はどのくらいですか?
初診無料相談のときに概算をお伝えしますが、一般的には半年~3年程度であることが多いです。
ワイヤー矯正と同程度の期間だと説明している医院もありますが、実際のところはワイヤー矯正よりも時間がかかる場合が多いです。
アメリカとの間の輸送の時間がかかったり、治療計画をアメリカとの間でやりとりしたりする時間が余分にかかります。
インビザラインは、治療計画が長くなるほど、ソフトウェア上でシミュレーションした歯の動きと実際の歯の動きが乖離してきます。ワイヤー矯正のように、その場その場での対処できないので、やはりワイヤー矯正よりも時間がかかると考えていたほうが良いでしょう。
5. 何時間くらいつけてないといけないですか?
正式には22時間以上と言われています。臨床上は、20時間以上つけて装着して頂ければ通常はほとんど問題は無いと説明しています。
ただ、歯を上に引っ張る動きをしている場合などは注意が必要です。マウスピースを外していると歯が元にもどってしまい、その状態で次のマウスピースに進んでしまうとマウスピースと歯の間に隙間ができてしまい、それ以降、歯が動きません。
1日10時間装着して、2日分で合計20時間だと考えている患者様がたまにおられますが、大事なことは装着時間の合計ではなく、歯が後戻りしてしまう時間を作らないことです。1日のうちに十分な装着時間が確保できないと、治療が失敗しやすくなります。