(症例)上顎前突(表側矯正)
横顔(Eライン、鼻唇角)
口腔内画像(アオリ・真横)
レントゲン(パノラマ)
装置
上下表側矯正、上顎のみ左右4番抜歯の症例です。
初診時の患者様の状態は重度の上顎前突で、Overjetは約12mmありました。
上顎前歯の著しい唇側傾斜があり、上顎前歯部に空隙があります。咬唇癖が疑われる状況です。過去に矯正治療の既往があります。
写真からはわかりにくいですが、左側上下6・7番ははさみ状咬合(シザースバイト)です。奥歯がすれ違うようになっていてうまく咬まない状況です。
矯正の基本は幅径の改善からなので、まずは左下7番にバンドを装着して、左側上下臼歯部に部分的な矯正装置(SectionalーWire)を装着しました。
詳細は省きますが、はさみ状咬合の改善にはやや時間がかかりました。かみ合わせを上げる工夫をしたり、途中からは矯正用インプラントも併用してはさみ状咬合を改善しました。
最終的には上顎前歯が大きく下がったことで、側貌が美しく改善しました。Eラインより上唇が下がり、鼻唇角が改善すると、口元の印象はかなり変わりますね!
リスク・・・失活、歯根吸収
費用・・・・約85万円(調整管理料など含む税込み総額)
治療期間・・約3年